〒659-8502
兵庫県芦屋市朝日ヶ丘39番1号
TEL 0797-31-2156
糖尿病教室の取り組み
教室の概要
管理栄養士の澤田先生にお話を伺いました。
市立芦屋病院糖尿病教室の特長を教えて下さい。
- 澤田先生:
- 芦屋病院の糖尿病教室は平成6年に始まり、今年で15年になります。参加型の糖尿病教室を目指し運営しています。
どのような内容で行われているのでしょう?
- 澤田先生:
- 教室に1年参加すれば糖尿病はどんな病気であるか、糖尿病の合併症を発症させないための食事療法・運動療法・薬剤療法についてや、看護師による生活指導、最近では歯科の先生に口腔ケア、皮膚科の先生に神経障害についてのお話をしていただいています。
一番「糖尿病って怖いな」と思うのが神経障害のお話です。実際の写真をたくさん見せられるので、視覚で糖尿病の怖さが伝わってきます。
食事療法についてはどんな内容があるのでしょう?
- 澤田先生:
- 2単位の試食会を行ったり、『間食のカロリーを考える』という題で低カロリー甘味料を使ったものを試食してもらったりしています。家に帰ってからも「やってみようかな?」と思わせる提案をするようにしています。試食があると、参加者のみなさんとても喜んでいらっしゃいます。
今回はじめて500Kcalのバイキングを実施するのですが、これが私の長年の目標でした。
※バイキングの内容については、下記をご参照ください。
教室で使われている資料や独自のツールなどがあれば教えて下さい。
- 澤田先生:
- 年度始めの4月にみなさんにファイルをお渡ししています。そこへ、月々の教室で配った資料などを挟み込んで1年で一冊作っていくというものになります。また、スタンプカードを用意して、参加した月にハンコを押していくという参加証を作り、毎回持ってきてもらっています。このハンコが埋まっていくのを楽しみにしている患者さんもいます。
年度の最後には、来年度も共にがんばっていきましょうという気持ちで担当の医師から患者さん一人一人に賞状をお渡ししてもらっています。
糖尿病教室を開催するにあたって、気をつけていることはどんなことですか?
- 澤田先生:
- 教室に遅れそうだからということで、急いで病院に来て、低血糖になってしまった参加者が過去にいたことがあり、健康管理には十分気をつけるようにしています。また、インスリン注射を必要とする参加者の方もいるので、試食会の時にはその注射を打つ場所を設けることに気をつけています。
試食会を行ったときには、どんな内容を希望しているのか、この教室をどうやって知ったのかを簡単に聞くアンケートを実施して次回の教室に活かせるようにしています。
糖尿病教室の運営会議はいつしているのですか?
- 澤田先生:
- 教室が終わったあと30分間で行っています。次回の申し送りや、糖尿病用の食品の情報を伝えたりします。また集まったコメディカルスタッフの間で患者との関わりについてを相談したり、情報交換の場でもあったりします。
教室の様子
今回、澤田先生が長年の目標と言われていたバイキングに参加してきました。
- 開催日
- 平成21年3月13日 12:00~
- 参加人数
- 36名
■ヘルシーランチ ~500Kcal選択メニュー~
まず、澤田先生から説明がありました。
22種類あるお料理を選ぶ参加者の方々。
各自、500Kcalになるように考えて自由にに選んでもらい、澤田先生(左写真)と岩島先生(右写真)に最終チェックを受けます。
「主食はちょうどいいけど、おかずを取りすぎています。野菜はもっとたくさん取れますよ。」とすかさずチェックを入れる澤田先生。もう一度選び直しを指導される参加者の姿もありました。
ある参加者が選んだお料理です。
各お料理にはシールが貼り付けてあり、食品群と単位数がわかるようになっています。
かぼちゃのいとこ煮(写真左)、三色寒天(写真右)、若竹煮、福袋煮には「ラカントS」を使ってくださいました。
みなさん、お話をされながらおいしそうに召し上がっています。
「ゆっくりよく噛んで食べてくださいねー!」と澤田先生が声をかけます。
食事の後は、澤田先生から本日のメニューの説明、バイキングの注意点などについてお話がありました。

糖尿病教室のスタッフのみなさん。
おそろいのエプロンをつけて参加しています。
取材させていただいた感想
食事の後には参加者一人一人に声をかけ、一番おいしかったメニューをインタビューしていた澤田先生。
人気があったのが「にんじんのキンピラ」で、さっそく献立に取り入れるということでした。
バイキングは始めての試みということで、澤田先生と岩島先生は朝7時半からお二人で調理作業に関わっていたそうです。22種類ものお料理を準備するのは本当に大変そうでしたが、参加者に楽しんでいただこうという気持ちが伝わってくる糖尿病教室でした。
おそろいのピンクのエプロンは手作りだそうです。私もエプロンをお借りしてスタッフの一員の気分を味わうことができました。
4月からは新しい糖尿病専門医師を向かえて、糖尿病教室が新たに始まるということでした。